ルエミーザ博士の考古学講義 第二回 「世界の文明」

al002ルエミーザ=小杉だ。

今回はまず手始めに記録として残っている文明の講義をしてみようと思う。

これらは現在も形として残っている史跡や書物などの記録によって、存在が確実と言われている古代文明だ。

有名なのが世界4大文明と言われるエジプト文明、メソポタミア文明、中国文明、インダス文明だ。これらは大まかな分類に過ぎず、その中にも細かく多様な文明が含まれている。

4大文明と言われるゆえんは、その規模の大きさもあるが世界最古の文明という点も大きい。今現在伝わるヨーロッパ、中東、インド、中国の文化の原点とも言える訳だ。しかしこれはなんというか、アングロサクソン的な視点で選ばれていると言うしかない。

もっと古い文明もあるだろうし、今現在大国として続いていないだけで太古に高度な文明を持った民族は多数ある。

発祥が紀元後と言われるケルト文明、メキシコのマヤ、アステカ、テオティワカン文明、南米のインカ、シカン、チャビン文明、カンボジアのアンコール遺跡群などもそれに含まれるか。

他にも日本では縄文文明が1万年以上前から高度な文明として栄えていたのではという説もあるし、マリ共和国のドゴン族や未だ解読されていないイースター島のロンゴロンゴなんて文字もある。

さらに言えばムー大陸、アトランティスなんていう伝承しか残っていない大陸なんて物もあるわけで、可能性を言えば何が世界最古かなんてわからんものだ。

今挙げたような様々な文明だが、いつどこで発祥して、どのように滅びたかがはっきりと解明されている物は少ない。物的証拠が少ないと言うこともあるが、代表的な例で言えばピラミッドのような、どうやって作ったのかすらわからない高度な建築物が残っている以上、それらの高度な技術を得るためには学説よりも前から発祥していなければおかしいという説が出てくる訳だ。ま、何にせよこれらは現代人の尺度で考えているのだから答えが出るはずもない。

そんな隙間だらけの考古学ではあるが、私の一家のようにそれを想像力で補おうという研究があるのだが、それはまた次の講義にしよう。

ルエミーザ=小杉